建築士会 研修会
投稿日:2020.11.28 | コメントをどうぞ
本日は、福岡県 建築士会 行橋地域会 の研修・見学会にいってきました。
建築士会会員・関係者の方々と行橋地域の美術館、史跡を巡るプランです。
15名の参加者の方々が集まり、賑やかな研修会になりました。
まずは、行橋市増田美術館にお邪魔します。
2020年は、文化面においても多くの業績を残した行橋出身の政治家 末松 謙澄 の没後100年にあたるようで、
「末松 謙澄 と 美術 」という展覧会が開かれておりました。
謙澄の翻訳した美術全書や、彼の生家を描いた山本 芳翠の日本画など大変興味深い美術品が沢山ありました。
学芸員の方がひとつひとつ丁寧に説明してくださりとても勉強になりました!
その後、行橋市増田美術館を後にし、同じく市内の 守田 衰洲 旧居 へと向かいます。
守田 衰洲 旧居 は今から150年ほど前、江戸時代末期に建てられた建物で、その後、幾度かの増改築を経て現在に至っています。
藩要人や多くの文化人が訪れた歴史的場所だそうです。
通りに面して構えられている藥医門をくぐり、屋敷内に入ります。
玄関を入ると、広い土間スペースがあり、土間スペースから畳の間もしくは奥の庭園へと抜けれるような構成です。
こちらでも管理者の方が、建物や当時の出来事について解説しつつご案内してくださいました。
接客部分を重視した広間型五間取という間取りで、黒光りする太い梁がむき出しとなった内部は
格式高く、歴史を感じさせる重厚感がありました。
2階部分
縁側からみる冠木門
また、守田 衰洲 旧居 の裏にそびえる沓尾山は当時石切場だったようで、現在「沓尾 石の博物館」として巡ることができるそうです。
こちらも案内していただきました。
句碑や、扇型の石垣など沢山の見どころがありました。
巨大石碑「神勅碑」
沓尾山からの眺望も絶景でしたよ!
日常生活を送るなかで、あまり目を向けてこなかった地元の美術館や史跡。
その歴史的・文化的価値について学ぶことのできた貴重な研修会でした!